寅さん!

渥美清さんが一番好きだったマドンナ・・❣

 

第32作 『口笛を吹く寅次郎』1983年 12月28日公開

 

作品は1970年代の初期寅さんの「ヤンチャぶりが帰ってきた~」を感じさせる、ファンにとって嬉しい寅ちゃんをひさしぶりに取り戻した作品だった👏。渥美清の爆笑演技と豊富なエピソードがスピード感を持って展開される。

初めて寅さん映画を観るなら、この作品を間違いなく一番にお薦め❣
観ているこっちも幸せな気分になっちゃう。
きっと男はつらいよシリーズにハマっちゃうこと間違いなし!

今回のマドンナは蓮台寺の和尚の娘


東京女子大卒。
「お嫁さんにしたい女優ナンバーワン」と言われた竹下さんは当時30歳。
渥美さんは撮影中、ずっとお嬢さんと呼んでいた。

マドンナの中で渥美ちゃんが一番好きだったのは竹下景子さん
彼の奥さんと雰囲気が似てるんだ。

そう言ったのは、渥美さんの盟友、関敬六さんだから間違いないだろう...

 

この作品と『知床慕情』1987年・『寅次郎心の旅路』1989年で出演しているが、個人的にはやはり、この朋子役の竹下景子が一番❣


今回の寅さんは作品冒頭の帰郷がなく、旅先でいきなり恋に落ちる。お相手は、博の父親の墓参りで訪れたお寺の娘・朋子(竹下景子)。彼女にいいところを見せたい寅さんは、二日酔いで法事をこなせない住職(2代目おいちゃん・松村達雄)に替わって、なんとお坊さん役を買って出る。

もう我慢できないので笑いのオンパレードを最初に紹介しちゃおう🤣😂🤣

やだ、あのお坊さん、あたしにウインクしたわよ!

 

母さん、あれ伯父さんだよ..

えっ、どうして・・

 

兄さん!

どっちの!?🤣

ヒヒヒ!おまえたちのことをよ、

たっぷり驚かしてやろうと思ったんだけど、

返事したの、まずかったな。

でも途中までうまくいったでしょう?

うまいねって思ったでしょう・・

上機嫌の寅さんとさくらの泣き顔が対照的で、妙におかしい・・

この一連のシーンで倍賞千恵子さんは何度も吹き出し撮り直しをしたとか・・


 

この作品は第8作と関連しているシーンがある


同じ備中高梁が舞台となった第8作『寅次郎恋歌』の後日談として、きめ細かい演出がちりばめられている。

月日の流れを鉄道の変遷で表現する山田演出🎬

12年の月日が流れ、備中高梁を走っている蒸機機関車がディーゼル車に
変わっているのが感慨深い。鉄マニアには、たまらないだろうなあ・・

第8作では..寅さんが妻に先立たれた飃一郎のことを思い、しばらく傍にいてやろうと考えていたが..逆に面倒をみて貰っている(笑)

「寅次郎君、今夜は何が食べたい」

「あっ、辛口の日本酒も・・」

と、飃一郎が買い物に出掛けていったところを
くっついて行く。

寅さんが博の父とお酒を買いに行く店は、第32作で白神食料品店の前にあった公衆電話からとらやに電話をかけ、飇一郎のお墓の場所を訪ねるシーンがあるが、ひろみ(杉田かおる)が働いてる実家の店だった。

喫茶店『ローク』も、『やきそば・牛丼』に変わる・・

変わらないのは、この重苦しい空気だけ・・

 

第8作では..博の母の葬儀後、兄弟の母への思いのぶつけ合い・・

「母さんは幸せだったなんて嘘だ・・」うわべだけの母親をみていた兄たちを批判する博..

第32作では..博の父..飃一郎の三回忌では兄弟が再会し、残った家をどう処分すのか遺産相続をめぐって・・今度も冷えきっている。

とらやのお茶の間シーンで、寅さんと家族・取っ組み合いの喧嘩..があっても..どこか温かみのある雰囲気とは程遠い。


 

初めての仕事が、この作品だった・・   ~森口瑤子~

 

テレビ・舞台で大活躍の森口瑤子も当時17歳だった。1983年にミス松竹に選出され、同年に旧芸名の灘 陽子で出演..満男のいとこ役を演じた。

ロケ地に着いて、誰にあいさつしていいかわからず、最初のうちはおろおろしてしまいました。台本には蛍光ペンで自分のセリフに印がしてあった。


啖呵売で鍛え上げた持ち前の話法のおかげで、ニセ坊主の正体がバレるどころか参列者の喝采を得て、まんまと寺に居着いてしまう寅さん。

お寺の美しい娘に恋した結果、帝釈天門前の小僧にだった寅さんに、習わぬ経を読むチャンスが到来する。まさか、テキヤの易断が役に立つとは思わなかった!

お布施、弾んだからな^^

長門勇

岡山訛りの判子屋の亭主を演じる

浅草のストリップ界出身で渥美さんが
結核で入院中、フランス座に座長格で入る

転機はテレビドラマ『三匹の侍』で
槍の名手だが、郷里の言葉・・

『おえりゃあせんのう』で
岡山弁を使う浪人をユーモラスに演じた。

 

ある夜、和尚と朋子の「寅さんを養子に貰うか」という会話を耳にした寅は、

書き置きを残して柴又に帰る。

 

柴又へと帰った寅さんは、みんなに出家になることを相談する。もちろん、猛反対にあう。

タコ社長が「医者になるのは裏口って言うのがあるからね」という言葉に反応して・・

医者より楽なんじゃないか、

もう相手は死んじゃってるんだから🤣


中井貴一と杉田かおる(驚異的なおぼこさ!)の恋愛を絡めつつ物語は進み、やがてマドンナの好意に気づいた寅さんは柴又へと逃げ帰る。マドンナもすかさず後を追うのだが、その旅程をばっさり省略するなどテンポのよい演出の積み重ねで作品にはスピード感すら生まれている。こうして決戦の舞台は柴又へと移る。

 

 

 

身を引く恋... 石橋 朋子  蓮台寺の娘 ❣

 

寅次郎は実はモテる?!

せっかく相手が真剣なのにいざそうなると自分から逃げてしまう寅次郎。

柴又駅のシーンは本作のみならずシリーズ屈指の名場面となった。

 

「とらや」を訪ねて来た朋子の目的は、寅さんに愛の確認をすることだった。柴又駅のホームで寅さんの袖を引いて、本心を聞き出そうとする。

「父がね、突然、お前今度・・結婚するならどんな人がええかって聞いたの。
それでね、私・・・」

「寅さんみたいな人って、言っちゃったんでしょ・・」

シリアスな局面か逃げるように「本気にするわけないじゃないか」とはぐらかす・・

朋子は涙をこらえて柴又を去る。

 

物語の最終盤、柴又駅のシーンは本作のみならずシリーズ屈指の名場面といっていいでしょう。その立役者はなんといっても竹下景子だと思う。人生を賭けた告白に臨む女のためらいと、その求愛が叶わなかった時の深い悲しみ。小説ならば数行を要する心理情景を、一瞬の表情、眼差しだけ語り尽くす。これぞ女優の仕事であり、映画という表現の醍醐味ですね。

 

 

柴又駅でなぜ寅さんは別れたのか、だんだんと分かるようになってきたという。自分に似つかわしくないと思い、相手を愛すればこそ寅さんは身を引いたのね。

※インタビュー記事より抜粋


初期寅さんを彷彿とさせるが、寅さんが無残にフラレないという点が初期作品と決定的に違うところである。

尚、この作品を初めて観た人は。次に第8作の『寅次郎恋歌』をおすすめします。そうすると二つの作品がより一層、味わい深くなるでしょう。

 


 

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