寅さん!

シリーズを離れて単独1本でいける『寅次郎夕焼け小焼け』

この作品はシリーズを離れても充分に通用する最高傑作だと思う!🎬
『男はつらいよ』を見たことがないという人でも、間違いなく十分楽しむことができ、
1本の映画として極めて完成度が高い。

全48作を観た「男はつらいよシリーズ」のファンからは怒られてしまうけど、公開当時はこの17作で終わらせてもいいんじゃないかと思ったよ。

物語の発端は、上野の一杯飲み屋から始まる

現金を待たず、あわや無銭飲食というときに(いつもの寅さんじゃないか笑)しょぼくれた老人を救うことから始まる・・

今回のマドンナ/龍野の芸者ぼたん~太地喜和子 当時33歳~

所帯持とうな・・・

リリーと同じく寅さんとの相性も抜群だが、それ以上に気っぷ、物言い、性格などが 寅さんとそっくりなお似合いのふたり。

シリーズNO1の完成度!

前作までなら寅さんがマドンナにフラれるのは毎回分かっていて、観客はどうやってフラれるんだろうというのが興味の的であり、「水戸黄門」のように先の展開が読める安心感が逆に魅力だった。そもそもネタバレを用心する必要はないんだけど、本作はシリーズ初のネタバレ注意作品といってもいいかもね。

脇役陣も名優

ちょっと面白い話 。〇
劇団民藝の重鎮・宇野重吉の他に元劇団員が3人いる。今作では同劇団の残留派からは大滝秀治が出演の他、脱退派からは佐野浅夫が出演している。特に宇野重吉と下条正巳は1971年の大量脱退騒動で決裂した仲で、今回は共演場面もある。和解があったのかどうかは不明だが、、前半のとらやのシーンでは視線をまったく合わせない絡みで、池ノ内青観としてラストにとらやに訪ねてくるシーンでは台詞のやり取りがあるが、交互に背中越しの映像で興味深い。

タコ社長のこんな顔は
他の作品では見られない

艶やかに変わる着物姿と、くしゃくしゃの笑顔も「ぼたん」の魅力だったねえ・・

寅さんとマドンナのぼたん、
寅さんと静観が織りなす関係
を軸に物語が進んでいく

「静観先生の歓迎会」が・・

『寅さんの宴会芸』と化す🤣

これが本当の..芋の煮っころがし。〇

 

 

二人の間には恋愛感情がほとんどないため、寅さんが失恋して旅に出るといういつものお約束に着地することがない。それゆえに、本作のドラマティックな結末に通じる伏線を張ることができたともいえる。

宿屋じゃなかったのかあ・・

ドラマの結末に大きく関与するのが、名優・宇野重吉が演じる老人=池ノ内青観だ。ボロを着た青観の正体が明らかになるプロセスは出色の出来だ。

寅さんが連れてきた無銭飲食の横柄な老人だと思っているとらやの面々が、自然に滲みがでる静観の威厳に気圧されて振り回されてしまうのも愉快で、これは『落語的な語り口』と言える。

龍野で再会した二人。静観は役人に気乗りしない市内の案内をされていたところ寅さんに会って大喜びする。

フーテンのテキ屋とその道の大家は、お互いの社会的地位に関係なく意気投合、
それが分け隔てなく人と接する寅さんの真骨頂だ。

寺尾聰との親子共演も話題になった。二人の絡みがなかったのが残念だったが、
1964年公開の『黒部の太陽』では実際に親子役で共演した。

静観には初恋の人が龍野にいた・・

 

『 後悔 』・・

このエピソードは今作品の本筋から独立してるように見えるが、この場面で表現される静観の誠実な人柄が単に日本を代表する画家というだけではないことを巧みに表現している。ラストで失意の芸者ぼたんに自分の絵を進呈することに繋がる。実際に恋人と共にソビエトに亡命し、スパイ容疑で監獄生活をした伝説の女優に、この台詞を言わせた山田監督も凄いなあ..

また、山田監督の『キネマの天地』では岡田嘉子のモデル・川島澄江(松坂慶子)と杉本良吉(津嘉山正種)によるソビエト逃避行のシーンがある。

 

どこかで見た顔だなぁと思っていたけど、榊原るみだったんだね。ノンクレジットだった。

【郷愁】を誘う龍野の夏の風景もこの作品を盛り上げている

 

 

龍野の懐かしい風景を観た時、自分が小学生だったころの夏休みを思い出して感涙!

なぜ?「夏作品」のほうが面白いのか

そういえば・・

  • リリーの「寅次郎/忘れな草、相合い傘、ハイビスカスの花」
  • 歌子の「柴又慕情、寅次郎恋やつれ」もみんな夏作品だった

 

この頃は夏と冬の年2回公演
製作条件の面で夏作品が有利だとか

夏期作品は1月から製作準備に入るのに対し
冬期は8月から12月まで
正味5ヵ月弱で作らねばならない

準備段階では脚本の練りにもろに響く
夏場は日照時間が長く撮影にも有利..

#寅次郎夕焼け小焼け 1976年

『シリーズ最高作』の呼び声も高い
感動のラストーシーン🎬。〇

ぼたんを演じた太地喜和子さんは、
今作品でキネマ旬報の助演女優賞を受賞💐

そして、この作品は1976年の『キネマ旬報』
ベスト・テンの日本映画部門で第二位にランクインされ、
シリーズ最高位の評価を受けた🏆🥈

因みに第1位は
長谷川和彦監督の『青春の殺人者』だった


ぼたんの身に起こるトラブルがきっかけで寅さんと静観は仲違いをするが、ぼたんを思う寅さんの熱い気持ちは静観の心を揺り動かし大団円のラストに向けて集束していく。

シリーズ屈指のラストシーン

 

遠く離れた空の下で二人は言葉を交わすことはできないが、その友情はいつまでも色褪せないだろう。

最後に・・

冒頭に、この作品でシリーズを終わらせてもいいと言っちゃったんだけど、この後も傑作が沢山あるんだよねえ。思えばシリーズの中期に入る前の作品で、「寅次郎夕焼け小焼け」だけでなく山田監督もマンネリにならないように苦慮したと思う。
撮影現場では【号外】と言われる台本の書き換えが度々あって、出演者泣かせだったとか(渥美清さんは別だけどね 笑)

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