寅さん!

【4つの深読み/山田監督編】どうでもいい報告 面白い

この長寿シリーズを深読みして観ると、いろいろと新しい発見がある^^

そのひとつは山田監督の細かい演出で、それに気づくとこのシリーズの面白味が増して来る。

全48作!深読みして観ると面白い発見が、まだまだ探し出せるのがこのシリーズの醍醐味なんだよね

 

カメラワークが印象的だった宴の翌朝のシーン~寅次郎純情詩集

部屋の外から、寅さんを呼ぶ声が聞こえる。

「先生、車先生・・」イントネーションが独特だよねえ~

 

小百合の手を差した先に向かって、カメラが左斜め上にパンすると・・・

坂東鶴八郎一座の面々が立っている。

敢えて・・大空小百合を石段の下に立たせることによって芝居の終幕で見せる観客に感謝するカーテンコールのような粋なショットになっている🎬

 

たったひとりの観客は寅さん・・

しっかりやれよ!また、日本のどこかで会おうなあ・・

テレビでよく見かける平面的な画じゃなく、山田監督の演出による
情景的な描写 に思わず見とれてしまう。

 

滅多に見られないね。博が店の手伝いをしている構図~噂の寅次郎

 

天の声

さくら、真面目そうな..いい旦那もらったな。

竜造、『とらや』のお前の跡取りができたな。

整合性のとれた山田演出~寅次郎恋やつれ

 

タコ社長が登場するには、それなりの理由がいる!?

兵頭パパが2回目にとらやに訪ねてくるシーン(つまり伝説のメロン事件のあと..)   

『寅次郎相合い傘』


おいちゃん、何をやっているのかと思いきや、扇風機の首が折れて直そうとしている。随分と旧式の扇風機だと思っていたところ、

タコ社長が登場する。

 

 

 

 

 

そうか、タコ社長に扇風機を借りたのかあ。最初の場面だけ観るとおいちゃんの単なるギャグだと思っていたが、なかなかの理由づけ。

 

夏公開の作品だから、季節の扇風機を使っているところが出色だなあ..と思う。

シリーズが回を重ねてくると、タコ社長がはじめから板付きでとらやに居るのは別として、

毎回、偶然に裏の工場からとらやに入ってきてしまうのはあざとくなる。

このシリーズは『お茶の間シーン』が見どころのひとつなので、

山田監督の細かい演出が心憎い。

 


毎号収録されるDVDは映像も音もクリアなHDリマスター版を使用し、
各作品のロケ地を訪ねるミニ番組「寅さん旅のあと」も同時収録します。マガジンにはDVDと連動する〈一発検索〉機能付きストーリーガイドや、山田洋次監督をはじめとする著名人のインタビューも掲載。








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