昭和世代の映画雑学

『桃井かおり』マリッジブルーで翔んでるマドンナを演じる

寅さん、あたし来ちゃった

第23作のタイトルを『翔んでるマドンナ』にしても、いいかも知れない。

年下の娘ひとみから・・

「ねえ、もしよかったら乗っていきません。いいところまで送っていくわよ」

寅さん、まさかの逆ナンパをされる(笑)

ひとみ役の桃井かおりは当時20代。「つっぱり女優」「シラケ世代」「良家出身の不良女子」と、さまざまなレッテルがはられていた。

大船撮影所でのこと。

 

ごろんと横になって休憩していた渥美清を見て、桃井も横になっているうちに、渥美のひざ枕で熟睡してしまったという。

よく眠れるひざでしたね。

気がついたら『お嬢さん、お目覚めですか』って・・

私のような不良が挫折しないで済んだのは渥美さんのお陰・・

私生活でもたしなめられた・・

「車が何かにぶつかりそうになったとき、お嬢さんは、ブレーキではなくて、ぶつかってやれ、と思うタイプ。ブレーキを踏みなさい」

 

 

仕事を離れても、桃井は渥美を頼りにしていた。マスコミに追いかけられていたとき隠れたのが、東京都内にあった渥美の仕事場だった。

この人のそばにいれば絶対に安全と。

人の痛みや弱さに敏感で色気があり、とてもセクシーでした。

渥美さんの言葉を思い出す。

死んだら立派な人間だったと言われたいと思って生きると

つらいですけど、

アイツはどうしょうもなかったと思われると楽ですよ。

                 ※朝日新聞版 『寅さんの伝言』より


プロフィール

1951年生まれ、東京都出身。
12歳で英国ロイヤルバレエアカデミーに留学。
帰国後は文学座養成所を経て、71年に俳優として映画デビュー。
独特の存在感を放ち、人気俳優に。
1977年、山田洋次監督の『幸福の黄色いハンカチ』では日本アカデミー賞助演女優賞など数々の映画賞を受賞。

今や昭和を代表する個性派女優

倦怠感のある独特の喋り方が特徴で、清水ミチコや椿鬼奴など、モノマネタレントになりやすい。
テレビドラマでは『前略おふくろ様』1975年の海ちゃん役が強烈な印象だった。

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