寅さん!

【男はつらいよ】 森川信 おいちゃんの下町気質が熱い!

寅さんとどんな激しい喧嘩をしても憎しみにならない。
愛情いっぱいのケンカが見られる。森川信が演じるとそんな感じがした。

下町の人情気質をそのまま味わえるおいちゃんだった。

また、タコ社長と命名したのは森川信さんだった。

第1作~8作までおいちゃん役を演じた

男はつらいよテレビ版から引き続き映画で・・

森川信さん 最後の出演作「寅次郎恋歌」

出ましたぁ~伝家の宝刀(笑)ばっかだねえ~

わざとらしい、いつものお出迎え^^

京都の活動小屋で「森川信一座」を結成していた。

 

ファンの間では「モリシン」という呼び名はかなり有名だったらしい。

渥美さんが一番生きるのは、おいちゃん・森川信時代。浅草の大先輩に胸を借りる感じがして、このからみは絶品だね。

浅草演劇を引き継ぐ演技で軽妙、飄々とした味、当意即妙のアドリブ。

渥美清は浅草六区で森川信の軽演劇を実際に観ている

渥美さんは森川信さんの舞台を山田洋次監督にジェスチャーまじりにこう伝えた。

この人の柔軟な肉体の表現は素晴らしいもので、例えば病気で寝ていた男が何かの拍子でビックリする!という時に、森川さんは寝たままでポンと四、五十センチほど、まるで漫画のように体を宙に浮かせたんですよ。

 

テメェ、よくもさくらに手え、出したな!

寅さんとガチで喧嘩したのはこのおいちゃんだけではなかっただろうか。

 


これは俺が殴ったんじゃあないんだ!

死んだ親父のげんこつだあ・・

笑わせるな、親父のげんこつはもっと痛かったあい!

 

どんな激しい喧嘩をしても憎しみにならなくて、愛情いっぱいのケンカが見られる・・

そしていつまでも根に持たない。

 

下町気質の森川おいちゃんは、

「馬鹿だねー」

「俺、知らねーよ」

困ったと言いながらも愛情がこもっている。

森川おいちゃんは寅さんの親族に最も相応しかったのではないか


2代目、3代目の松村達雄さん、下条正巳さんも名優に違いないが、

あの寅次郎の親族に相応しいキャラを持ち合わせていたのは、何と言っても森川信さんだけだと思う。

高羽哲夫カメラマンが「とても役者が演技しているようには見えない」というほどのハマリ役だった。


松村さんの前に、後継候補のひとりにあがったのが・・


三代目 江戸屋猫八。動物ものまねの名人。とぼけた話術にも味があった。
長男で4代目を継いだ江戸屋猫八は、江戸屋子猫を名乗ってたときに「寅次郎忘れな草」でタコ社長の印刷所で働いていた青森の素朴な青年を演じてた。

「芸人の世界なら東京の下町の雰囲気を身につけている人がいるのではないかと」と山田監督が語っている。後任を引き受けるべきかどうか、ギリギリまで悩んでいたがスケジュールの都合が合わなかったらしい。
もし、森川信さんの後を引き受けたら適任だったのではないかと思う。


石川県・能登で、映画 「あゝ声なき友」の撮影を終え、東京へ帰る列車の中で

初代おいちゃん/森川信の訃報を知った・・

渥美清さんは、ロケ先から帰京する途中の列車の中で森川信さんの死を聞き、「ああ、これで、おいちゃんもいなくなった。フーテンの寅の映画もやがておしまいになるんだろう」と思った。

さっそく通夜に駆け付け、翌日には松竹の大船撮影所を訪れた。セットには、おいちゃん役の森川が撮影のたびに使っていた湯呑み茶碗や座布団が次回作のためにそのまま保管してあった。渥美さんはその無人のセットに、一人しばらくの間たたずんでいた。

※「男はつらいよ」関連本より抜粋

山田監督によれば、森川信さんは「このシリーズには絶対欠かすこのできない大黒柱のような存在だった人」・・亡くなったことで、シリーズを終わりにするとまで考えていたが、松竹にとっては大ヒットシリーズ..その強い要請によって続行されることになる。


森川信さんは、第八作目の「寅次郎恋歌」公開の3ヶ月後に亡くなった。

八作の共演だったが、最後に..さくら を演じた倍賞千恵子さんのインタビュー記事から・・

森川さんは『寅次郎恋歌』の打ち上げで、箱根でお会いしたのが元気な姿を見た最後でした。そのとき、私たちは泊ったんですけど、森川さんはお帰りになったんです。その帰り際に「チーちゃん、チーちゃん、相談なんだけど」といって、私が映画の中で歌った ”かあさんの歌” を教えて欲しいって言うんですよ。どうしてっていったら「いや、ちょっと娘にあの歌はいい歌だから教えてあげたい」とおっしゃるのです。

そのあと間もなくして、病院に入っていらっしゃると山田監督の奥さんから聞いたのですが、もうその時は危篤状態でした。すぐに車に乗ってお見舞いに行ったんですけど、車の中で足踏みするぐらい、早く着け、早く着けとこれほど思ったことはありませんでした。病院に着いて病室のドアを開けたら、ものすごく森川さんが小っちゃくなってたのね。ビックリしてね。ショックでした。

お葬式のとき、私は身近な人が亡くなった経験がなかったから、悲しくて、その間中、ずっと子供みたいにオイオイと泣いていた記憶が残っています。

※「男はつらいよ」関連本より抜粋

通夜に駆け付けた渥美清さん。森川信さんの自宅で・・

「男はつらいよ」シリーズで共演した女優の三崎千恵子や倍賞千恵子が病床に駆け付けたという。「死なないで」と語りかけたといいますが、帰らぬ人となった。

通夜の席で、左端に居るのは吉永小百合さん。

次作「柴又慕情」のマドンナに決まって顔見せで森川信さんと面識があったのだろうか..

 

遺影を見ているふたり・・山田洋次監督は目も虚ろ

渥美清さんは、突然の訃報にまだ信じられない様子・・

※【写真】週刊朝日MOOKより


森川信さん 最後の作品

 

毎号収録されるDVDは映像も音もクリアなHDリマスター版を使用し、各作品のロケ地を訪ねるミニ番組「寅さん旅のあと」も同時収録します。マガジンにはDVDと連動する〈一発検索〉機能付きストーリーガイドや、山田洋次監督をはじめとする著名人のインタビューも掲載。



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