昭和世代の映画雑学

「フィールド・オブ・ドリームス球場」ここは天国か!?

8-13 メジャーリーグ公式戦

 

2021年 8月12日 メジャーリーグの公式戦で、再びあの名作映画の感動が甦った。

今シーズンの大谷選手の超人的な活躍で、日本でもメジャーリーグへの関心・人気は高まる一方ですね。

そして私のような映画好きな人間にとって、試合前のオープニングセレモニーには「鳥肌もの」ですよ。胸が震えます!

初めに、トウモロコシ畑から登場したのは「ケビン・コスナー」でした。身長185㎝、とても66歳とは思えぬ体型、歳を重ねた「渋さ」は映画スターのオーラが出まくっていますよ。

グラウンドに出ると、かけていたサングラスを外して、詰めかけた観客に笑顔で応ええるわけでもなく、手に持ったボールに視線を落としたり、思慮深い表情で球場を見渡したりしていると「オールドスタイル」のユニホームをまとった選手が、トウモロコシ畑の中から・・・

それを作れば、彼はやってくる・・・

登場してきたのは、ヤンキースとホワイトソックス両チーム・・現役バリバリのメジャーリーガーですよ!

まさに映画のテーマとなる「それを作れば、彼はやってくる・・・」、、イイネェー^^!

 

映画のなかの「名セリフ」・・・

フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム

映画と同様に「アイオワ州 ダイアーズビル」に、メジャーリーグ機構が5億5000万円を投じて作られた球場で行われる「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」!

試合前のセレモーニだけでも、充分に盛り上がったのは言うまでもありません。。

緑一色の広大な大地!収容人数8000人の球場がほぼ満杯で埋まった観客席に向かって、ケビン・コスナーは映画の名セリフと同じく語りかけた。

「ここは、天国か・・・」

日本流にいえば、「ケビン・コスナー、、役者やなぁ~」となります。

しかし、アメリカならではの徹底したショーアップの演出、観ている人を歓喜させるエンターテイメントに脱帽ですね!

アメリカは権威のあるイベントの演出に長けている!?

例えば、日本でも毎年夏に行われている「オールスターゲーム」。球宴とも呼ばれ、現在は2試合制(1989年以降)でセ・パ両リーグに分かれて雌雄を決します。

一方でアメリカでは、ミッドサマー クラシック~(野球)大リーグのオールスターゲームの別称.真夏の伝統行事の意;と呼ばれています。【出典】イミダス・集英社

元々「クラシック」の意は、「格調高い」です。試合数も一試合だけです。

実は日本のオールスターゲームは、1988年以前は3試合制でした。メジャーリーグの1試合に対して多いのではないか・・という経緯で原則2試合となりました。

1試合にならないのは、主催者側の興行収入を含め、「地方球場」での開催というファンサービスという事情があります。

私などは、球宴=お祭り・・そういえば近所のお祭りも数日間、やっていたな・・という解釈で妙に納得しています。(笑い)

しかしながらメジャーリーグ機構は、この真夏の夜に開催される1試合に「キラ星」のような選び抜かれた選手に対しての権威、リスペクトしている演出が際立ちますね。それでいて「遊び心」に満ち溢れている・・。

そのひとつが、レッドカーペット!

ゲーム同日の7月13日のお昼、午後12時から午後1時30分(現地時間)に「ショー」は開催されましたね。日本の地上波「ニュース番組」でもその模様はダイジェストで放送されたので多くの人が観ていると思います。

レッドカーペットと言えば、映画業界ではアカデミー賞をはじめ「権威ある映画祭」では、お馴染みですね。ショーという名にふさわしく、出場するメジヤーリーガーも映画スターさながらのピンクのスーツを着ていた選手もいましたね。

大谷選手も、紺のシンプルなスーツを着こなして笑顔で手を振る雄姿は、その爽やかさを余すことなく現わしていましたね。

 

「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」は来年も開催!

肝心の試合内容は、両チームともホームランが飛び交う「空中戦」になり、ホワイトソックスの一番バッターが逆転サヨナラ2ランを「トウモロコシ畑」に放って、映画と同じくドラマチックな幕切れとなりました。

この一大イベントの公式戦は興行的にも大成功を収めて、2022年8月11日に「カブス対レッズ」の対戦カードが早々と決まったようです。

かつて公開された名作映画をモチーフにして、このような公式戦を「遊び心」でやってしまうアメリカは凄いですよ!

しかし、「今年ほど盛り上がらない」という冷めた見解があります。

というのも、映画「フィールド・オブ・ドリームス」は、1919年の「ブラックソックス事件」と言われる、現実に起こった「シユーレス・ジョー」を含めた8名が永久追放される八百長事件の時代背景がドラマとなっている部分があります。

今回、映画さながらにホワイトソックスの現役選手が1919年の復刻ユニホームを着て、「トウモロコシ畑」から姿を現したことが大いにインパクトがあったんですよね。

さらに、来年「ケビン・コスナー」は出てくれるのかなぁー!

正統派二枚目スターのケビン・コスナーは松井秀喜氏が在籍していた頃に私は知ったのですが、紳士球団の代表であるヤンキースの熱烈なファンです。そう考えると、、来年の対戦カードでは映画や主演俳優との接点がありません。。

 

ちょっと、待てよ・・。ありました!映画との接点が!!

再来年以降も開催されるということが前提ですが、大谷選手は来年の2022年シーズン終了までエンゼルスと契約しています。来年はないとしても、また何処の球団のユニフォームを着てても「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」に出場する可能性も有りですね!

そして、映画との接点は・・・大谷選手がリアル二刀流で活躍することですね。

先ほど、1919年がドラマの背景になっていると言いましたが、この頃「べーブ・ルース」は元祖二刀流で活躍していました。

ちょっと出来すぎですが、、大谷選手がヤンキースのユニフォームを着て登板して、先頭打者で飛球角度45度のホームランを真夏の夜空に豪快に放つ・・!

もう、こうなると新作の野球映画が出来ちゃいますよ!そんなことを思い巡らせてくれる、今回の「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」でした。。

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