あれから2年・・寅さんは島根県・津和野の食堂で幸せな筈の歌子と再会を果たす。
さくら夫婦に背中を押され父親の反対を押し切って結婚を決め、家を飛び出した歌子だったが夫との死別を告白する・・寅次郎の歌子への想いが再燃する..
見どころは涼やかな浴衣姿で縁側から夏の花火を楽しむ歌子が何といっても美しい。
見どころ
前作に続いて歌子役で2度目の出演 ~吉永小百合~
シリーズで同一マドンナで出演したのはリリーこと浅丘ルリ子と吉永小百合だけ。前作では若々しい娘という印象だったが、本作では大人の雰囲気を醸し出している。
『寅次郎恋やつれ』に出演したときは29歳だった。その前年に両親の反対されても思いを貫き、テレビデレクター岡田太郎と結婚。
「新婚の私が未亡人の役。皮肉だなあと思いました」。
だが200万人近い観客動員。
前作『柴又慕情』では吉永小百合という女優の魅力を最大限に引き出す演出意図だっとか。
山田監督は、こんなことも語っている・・
「はじめてつき合う女優さんとは、一つの作品が終わる頃に、やっと心が通い合うようになるものなんです。」「なにかもったいなくなるんですよ、せっかくあのキャラクターをつくり上げておいて。もっとふくらませて、もっと活躍させたいと……。」
出典『寅さんと麗しのマドンナたち』より
【寅さんとの再会】一番会いたいと思ってた人が、突然目の前に・・
津和野の食事処で・・
嫌いなんだよねえ~だから鳴門🍥を箸で摘まみだすのが上手い!
歌子の鼻にかかった声でハッとする、
ひと呼吸おいて「歌子ちゃんじゃないか」
信じられない顔で「寅さんね・・」
彼、死んだの・・
お茶の間で寅さんの恋やつれ談議
旅先の津和野で再会した歌子が夫を亡くしたことを知り、「何もしてあげられなかった..」と落ち込んでとらやに帰ってくる..
歌子ちゃあん・・
寅次郎恋やつれ / 1974年 pic.twitter.com/b4uyTZaYE2
— しなふく📡「昭和」エンタメなニュース発信局 (@sinafukudoa) June 5, 2024
このシーンでおいちゃんにタコ社長が散々と罵倒されますね。
横から口出しすると、、タコは蛸壺にでも入ってろ❗🤣
— しなふく📡「昭和」エンタメなニュース発信局 (@sinafukudoa) June 5, 2024
おばちゃん「昔はああいうのを恋やつれといったんだよ」
おいちゃん「お前んとこの社長なんか..税金やつれじゃないか」
おばちゃん「あたしたちはお団子やつれ」
「さくらちゃんはお兄ちゃんのことを心配して寅やつれ」
博「僕は労働やつれか」
旅に出ようとする寅
寅「他人の不幸をあざ笑うような家庭で飯なんか食えるか!」
博「兄さん僕たちはそいうことで・・」
寅「労働者やつれに何がわかる!」
絶妙な言い回しの返し!🤣
これ、渥美さんのアドリブなんがろうか..それとも山田監督の類まれな喜劇センスの演出なのか、興味深いねえ。
「娘さんにあやまれ!」歌子の父親に談判に行くシーンがいいねえ
寅さんは相手が著名な小説家だろうと、学校の先生だろうと社会的な身分は一切関係ない。
「歌子ちゃんの前に両手をついて、私が悪うございました、どうぞお許しください、と、それが言えるのかいえねえのか」
一方的なまくしたては礼儀を欠いているが、ハートの温かさだけは相手に伝わっている。歌子の父親は粗野ながら真心のこもった寅さんの言葉に感動する。
正解かどうかではなく、
自分の感じ方や心を通して
答えるのが寅なんです。 『山田洋次監督』
『小説家には痛い..寅さんの言葉』。〇
ザラザラしてんだよ
掃除をしてないんだよ、この家は
これじゃ、いい作品は生まれないよ..#寅次郎恋やつれ pic.twitter.com/XNWhJwGzHF— しなふく📡「昭和」エンタメなニュース発信局 (@sinafukudoa) November 18, 2022
【夏】縁側の別れ~花火~
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— 映画『男はつらいよ』55周年 Go! Go! 寅さん (@torasan_50th) December 10, 2019
二人が縁側にならび、歌子は遠く夜空の花火を見つめているが寅次郎はただひたすら涼し気な柄の浴衣を着た歌子の見とれている..夜空に輝く花火が”歌子の未来・希望”を象徴しているとすれば、二人が見つめる先はあまりに違い・・・寅の片思いを物哀しく暗示している。
大島の養護施設に行ってしまう歌子・・
浴衣きれいだね・・ (打ちあがった花火の音にかき消される)
傍に居て欲しかっただけよ、 そうよそれだけよ..
良かったですよねえ😍
同じ役名、歌子ちゃんで再び出演してくれた吉永小百合さんにも、ありがとう😀— しなふく📡「昭和」エンタメなニュース発信局 (@sinafukudoa) July 2, 2023
幻の歌子「最後」演じたかった ~吉永小百合~
続編の話があった。伊豆大島にある施設で働いている歌子を寅さんが訪ねるというストーリーだったが撮影のスケジュールが合わなかった。「それに、同じ役を何度もやると、、私自身がマンネリになるんじゃないかと・・・」
96年、渥美清没。シリーズは26年で幕を閉じ、3度目のマドンナ出演は幻となった。
「もう一度出演するべきでした。最後ということが分かっていたらどんな形でも出たかった。後悔しています」
さて、若いころ結核で入院し片肺を摘出した渥美は、無理のできない体だった。吉永には、赤穂浪士のリーダーで「昼行灯」と呼ばれた大石内蔵助のイメージと重なる。
「普段はのんびりと寝ているんですけど、本当はもっと深いところで冷静に物事を考えている。そんな共通点があるのかしら」
『週刊朝日 MOOK インタビュー記事抜粋』
夏 浴衣 花火 にもドラマがあります
≫ブルーレイディスクについて≪
- 画素数を比べると、DVDは35万画素、ブルーレイは207万画素。
- そのため、臨場感あふれる映像が楽しむことができます。
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